黒子(ホクロ)治療
Mole treatment
ただ取るだけではない、専門性が求められる黒子(ホクロ)治療

形成外科専門医が部位や大きさに応じて、瘢痕を最小限に抑えた治療を行います。
黒子(ホクロ)とは?
俗に“黒子(ホクロ)”と呼ばれているものの大部分は、小型の「色素性母斑」であり、良性のできものです。この母斑細胞は加齢や紫外線などの影響で、数が増えたり、肥大化したり盛り上がったりすることがあります。
黒子(ホクロ)を取る治療方法
黒子(ホクロ)を取る方法は主に2つあります。
①炭酸ガス(CO2)レーザー 照射による除去
②手術による摘出術
黒子(ホクロ)の大きさや部位によって治療方法を選択しています。
①炭酸ガス(CO2)レーザー 照射による除去
治療の流れ/患者様の治療経過

照射前の前処置
局所麻酔、表面麻酔、クーリングなどを行い、照射時の疼痛を緩和します。

照射後の後療法
照射後はキズパワーパッドのようはハイドロコロイド剤で2週間程度の閉鎖療法を行います。除去した数が多い場合には、ステロイド軟膏を処方します。

顔全体の黒子(ホクロ)を一度に除去した場合の治療経過
顔全体にある、すべてのホクロとイボをマーキングします。


炭酸ガス(CO2)レーザーですべて除去します。
治療のポイント
ホクロを一度に過度に削りすぎると、ニキビ跡のクレーターのような瘢痕が生じてしまうことがあります。患者様には、一度で完全に取りきれない可能性も説明して、安全な範囲で照射しております。この女性の場合は、初回の照射後に3カ月あけて、取り切れなかった黒子(ホクロ)に対して、再照射を行っています。

② 手術による摘出術
大きい黒子(ホクロ)、悪性腫瘍が疑われるもの、部位によって、手術による摘出術が適応となる場合もあります。手術の場合は、保険が適応されるケースもありますので、担当医にご相談ください。

当院の炭酸ガス(CO2)レーザーの特徴
当院では、ウルトラパルス炭酸ガスレーザーである、「NEW LESAC(ニューレザック)」を使用しています。

NEW LESAC(ニューレザック)の3つの特徴
特徴① ウルトラパルスのピークパワーにより、肌に優しい治療ができる
ウルトラパルスとは、μ(マイクロ)秒で、レーザーの照射と休憩を繰り返すことです。1秒間に最大1000回のパルスが可能なため、熱損傷の少ない蒸散、切開が可能となり、照射周囲組織へのダメージを最小限に抑えることができます。
そして、従来機種の炭酸ガスレーザーより照射時間を短くできるため、皮膚への熱作用がより少なくなり、ダメージを残さず治療が可能となります。その中でも、NEW LESAC(ニューレザック)は、ウルトラパルスのピークパワーが高い医療機器であり、これまでになく効果的で安全な治療を実現しています。

特徴② 出力設定が細かく設定できる
疾患の種類や状態、大きさ、部位により、適切な設置値(パラメーター)は変わります。NEW LESAC(ニューレザック)は出力を0.1W(ワット)設定することができて、されにパルス幅も最適値に変更できます。そのため、症例や患者様にあった出力設定が可能です。

特徴③ レーザーのガイド光が緑色LED
緑色LEDは赤色LEDよりも高価であるため、搭載していないレーザー機器が多いです。そんな中、NEW LESAC(ニューレザック)は緑色LEDを搭載しており、実際に使用する医師は、レーザーの肌への着地点が格段に見やすくなっています。
狙った部位にのみ、切れ味の良い炭酸ガス(CO2)レーザーを照射することで、より質の高い医療や手術を提供しています。
CO2レーザー による黒子(ホクロ)の治療費用
CO2レーザー による黒子(ホクロ)の治療費用はこちらをご覧ください。
西嶌暁生の黒子(ホクロ)治療の監修記事
2025年8月13日のOCEANS オーシャンズに、西嶌暁生医師が監修した黒子(ホクロ)・イボ治療の記事が掲載されています。合わせてご参照ください。

