バギーアイ(影グマ)の改善

当院では、美容外科手術の実績豊富な形成外科専門医が、患者様のまぶたの状態を総合的に観察・判断し、お一人おひとりに最適な術式をご提案いたします。

バギーアイとは、涙袋よりもさらに下の、目の下の膨らみのことです。症状の場合は、影グマと呼ばれることもあります。

バギーアイの原因は、①皮膚のたるみ、②眼窩隔膜の緩み、③眼窩脂肪の突出の3つです。

眼窩脂肪は、眼球を守るクッションの働きをしています。年齢が若いうちは皮膚や眼窩隔膜膜により、眼窩脂肪が前方へせり出てくるのを押し留めています。

しかし、加齢などの要因により緩くなってしまうと、脂肪が前に出てきて目元がふっくらし、たるんでしまうのです。

こうなると、眼窩脂肪はクッションの役割も十分に果たせず、見た目も「疲れて見える」「老けている」となってしまいます。

クマとは目の下にできる影やクスミです。クマは原因や状態によって、「黒クマ」「茶クマ」「青クマ」の3種類に分けられます。

それぞれのタイプに応じた治療が必要になります。

(1)黒クマ

所見目の下の段差による影ができて、黒くみえる。
特徴・全体のクマの約95%を占める。
・加齢により悪化する。
・目の下に凹みやふくらみがある。
・顔を上に向けて鏡をみるとクマが薄くなる。
・閉眼した状態で瞼を押すと、クマが悪化する。
・化粧で隠すことができない。
3大原因1.目の下の眼窩脂肪の前方突出。
2.皮膚・眼輪筋のたるみ。
3.皮膚の段差による凹み
セルフケアあまり有効なものはない。
美容液や保湿剤などで目の下のハリを保つ。
当院の治療方針1.眼窩脂肪の前方突出を改善する。
2.皮膚のたるみを改善する。
3.凹みを改善する。

①手術による治療

・経皮的下眼瞼形成術(表ハムラ法)
・経結膜的下眼瞼形成術(裏ハムラ法)
・脱脂術

②手術以外による治療方法

・ヒアルロン酸やコラーゲンの注入による凹みの改善
・高密度焦点式超音波(HIFU)による、弛んだ皮膚と眼輪筋のタイトニング

(2)茶クマ

所見目の下が茶色く、くすんで見える。
特徴・目尻を引っ張ると、皮膚と一緒にクマも移動する。
・皮膚を引っ張っても、色の変化がない。
・アトピー性皮膚炎の既往がある。
原因目をこする摩擦や皮膚炎などの皮膚への刺激による色素沈着。
セルフケア・目をこすらない。
・やさしくクレンジングや化粧を行う。
・保湿を行う。
・ビタミンCやビタミンEが多く含む食べ物を摂取する。
当院の治療方針・色素レーザーによるホワイトニング。
・フォトフェイシャルによる光治療。
・外用薬の塗布。
・内服治療。

・光治療器ノーリス(Nordlys)によるブライトニング&ホワイトニングの治療。
・水光注射によるドラッグデリバリー治療
・外用薬の塗布。
・内服治療。

(3)青クマ(赤クマ)

所見目の下が青黒く見える。
特徴・皮膚の下にある静脈が透けて、青黒く見えている。
・化粧で隠すことができる。
・場合によっては、眼輪筋が透けることで赤くみえることもあります(赤クマ)。
原因眼精疲労。
疲れや睡眠不足による目元の血行不全。
皮膚の菲薄化。
目元の皮膚は他と比べ薄い為、血流が滞ると、静脈が透けて青黒く見えてしまう。
セルフケア・目元を温め、血行を改善する。
・睡眠をしっかりとる。
・パソコンやスマホの長時間の使用を避ける。
当院の治療方針・フォトフェイシャルによる血流改善。
・内服治療。

・光治療器ノーリス(Nordlys)による血流改善。
・コラーゲンブースターの局所注射
・水光注射によるドラッグデリバリー治療
・内服治療。

当院では主に3つの術式でバギーアイの治療を行っております。

1.経皮的下眼瞼形成術(表ハムラ法)
2.経結膜的下眼瞼形成術(裏ハムラ法)
3.脱脂術

1. 経皮的下眼瞼形成術(表ハムラ法)

下まつ毛の2mm程度下に、眼縁に沿って皮膚切開を加えます。黒クマの3大原因である、眼窩脂肪の前方突出、皮膚・眼輪筋のたるみ、目の下の凹みを同時に治療する術式で、中等度~重度の黒クマには最も効果的な治療法です。

また、同じ術野から、頬部の部組織(深部脂肪、眼輪筋下脂肪)を挙上し、眼窩下縁の骨膜に縫合固定することで、ほうれい線を浅くして、頬全体のリフトアップを行うこともできます(ミッドフェイスリフト)。

一方で、2週間程度、内出血を認める為、ダウンタイムが長い治療と言えます。ただし、当院ではこの術式が最も治療結果がよいと考えております。

手術の流れや症例の経過はこちら

2. 経結膜的下眼瞼形成術(裏ハムラ法)

「経結膜的」というのは、まぶたの裏側(結膜)から手術を行うという意味です。つまり、下まぶたを切開するのではなく、目の内側からアプローチします。

これにより、外側に傷が残らず、目立たない仕上がりになります。

目の下の膨らみの原因は、脂肪の突出です。この手術では、目の下にある脂肪を取り除くのではなく、脂肪を移動させて再配置します。これにより、目元のたるみや膨らみを改善し、自然な仕上がりを実現します。

「経皮的」あるいは「表ハムラ法」と比べると、傷が小さく、腫れや内出血などのダウンタイムが短いことが多いです。

ただし、皮膚の切除ができないため、余剰な皮膚を取り除くことはできません。そのため、適応に関しては医師とよく相談することが大切です。

・創部の感染や瘢痕
・術後の腫脹(2ヵ月程度)、下眼瞼の知覚純麻(6ヵ月程度)、違和感(6ヵ月程度)
・三白眼(1%以下)、下眼瞼外反(1%以下)、三叉神経障害(1%以下)、複視(0.1%以下)
・一次的な腫脹により、涙管が圧迫され涙の流れが悪くなるので、流涙が目立つ場合があります。
・術後は腫れが生じますので、形態的な評価は2ヵ月以上経過してから行います。
・ボリュームが不足しているタイプの方の場合には、後日、自家脂肪注入移植などの補助手術が必要となる場合があります。

3.脱脂術

下まぶたの内側(結膜側)から小さな切開を行い、ふくらみの原因となっている余分な脂肪を外科的に取り除く治療です。

皮膚の表面を切らないため、傷跡が外から見えにくく、ダウンタイムが短いのが特徴です。

ただし、この術式は眼窩脂肪を除去するだけで、皮膚の切除や眼窩脂肪の移動は行いません。その為、凹みが目立たったり、皮膚が弛んだりして、逆に老けて見えることがありますので、適応の判断が大切です。

凹みが強い場合は、皮下への脂肪注入を併用する場合もあります。

バギーアイ(影グマ)の費用の手術費用はこちらをご覧ください。

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