パーソナルCBDオイル処方
Cannabinoids
カンナビノイド外来による
「パーソナルCBDオイル処方」

当院のカンナビノイド外来では、患者様一人ひとりの症状・体質に合わせてCBD(カンナビジオール)・CBG(カンナビゲロール)・CBN(カンナビノール)と、5種類のベースオイルを医師が独自に配合・処方します。
使用する成分は、令和6年12月12日施行の法改正に準拠した安全性の確認されたもののみを取り扱っております。
パーソナルCBDオイル処方とは
医師が直接診察した上で、症状と体質に応じたカンナビノイドとベースオイルを組み合わせ、オーダーメイドで処方する外来システムです。

市販品を自己判断で使用するのではなく、医療的評価に基づく配合と用量決定を行うことで、安全性と効果の最大化を目指します。オンライン(遠隔)診療をご希望の場合は、処方薬を発送いたします。(自費診療)。
想定される利用者(例)
- なんとなく体調が優れない方
- 気持ちを落ち着けたい方/睡眠の質に課題がある方
- 首・肩・関節の痛みが続く方
- お子様の夜泣きでお悩みの方
- 既にCBD等を使用しているが効果を実感できない方
- 医師の判断で安全に処方を受けたい方(自費)
カンナビノイドについて
カンナビノイドはヘンプ(麻)の花穂に含まれる天然の化合物群で、医療分野で注目を集めたきっかけは難治性小児てんかんでの有効性です。アメリカ食品医薬品局(FDA)では2018年に治療薬として承認されています。
生のヘンプを加熱・乾燥することで脱炭酸が進み、複数種類のカンナビノイド(CBD、CBC、THC、CBG)へ化学変化します。

国内流通品は陶酔作用をもたらすTHCを完全に除去しており、日本の法規に適合する成分のみを使用しています。当院では、成熟した茎や種子のみから抽出した原料を用いています。
期待される主な作用
- 抗炎症(鎮痛)作用
- 抗酸化作用
- 神経保護作用
- 免疫調整作用
分子レベルの作用機序は現在も研究が進んでいますが、CB1受容体は神経調節に、CB2受容体は免疫調整に関連します。
脳や皮膚、免疫系に影響を与えることで、気分や痛覚、自律神経機能に寄与する可能性が示唆されています。
現状の課題と当院の考え方
市場にはサプリメント、オイル、グミ、外用剤、吸引器など多様な製品が流通していますが、効果には個人差が大きく、成分・配合や用法によって結果が異なります。臨床での経験からも、過度な期待は避けるべきであると考えています。
一方で、医師が診察・評価を行い、適切に配合・処方した場合には満足を得られる方が多いことも事実です。当院は安全性の確保とエビデンスに基づく慎重な運用を重視しています。
当院で採用しているカンナビノイド(3種)
- CBD(カンナビジオール)
- 最も研究が進んでいる主要成分。神経の過興奮を抑え、免疫を調整する作用が期待されます。国内での難治性小児てんかんの臨床研究も進行中です。WADAではドーピング対象外とされています。
- CBG(カンナビゲロール)
- 比較的希少な前駆体由来の成分。CBDと併用することで相乗効果が期待され、セロトニン受容体やGABA系に影響する報告があります。
- CBN(カンナビノール)
- THCの分解過程で生成される成分で、精神作用はTHCに比べ極めて弱いとされます。睡眠の質改善に寄与する可能性が示されています。
ベースオイル(当院では5種類を症状に合わせて選択)
カンナビノイドの溶解媒体であるベースオイルの選択は、体内動態や使用感に影響します。主に以下を用いて、独自に配合しています。
- ヘンプシードオイル:CBDとの親和性が高い。
- ティーオイル:茶の実由来の希少オイル。抗酸化成分を含む。
- オリーブオイル:植物油の定番、CBDとの親和性あり。
- セサミンオイル:伝統的にも利用され、臨床試験での採用例もある。
- MCTオイル:吸収が速く、無味無臭で使いやすい。
安全性・合併症・製造体制
- 現時点で重大な合併症の報告は少なく、安全性は高いとされています。しかし、効果の程度や副作用には個人差があるため、既往歴・服薬歴を医師に必ずお伝えください。薬剤との相互作用や妊娠・授乳中の使用等については慎重に判断します。
- 当院で採用する原料はUSDAオーガニック認証農場で栽培され、有機JAS認証の工場で製造されています。
製造委託先:メディプロ医薬株式会社(群馬第一工場)。



取得認証や許可・届出についても厳格に管理しています。

化粧品製造業、食用油脂製造業、健康食品製造、愛玩動物用飼料製造、伝毛器用品製造、化粧品製造販売業
料金・診療の流れ
診察→医師による評価→処方(必要に応じて遠隔診療)→発送(自費診療)。
CBD処方の料金はこちらをご覧ください。
私たちは、患者様の安全を最優先に、最新の法規制と品質管理に基づいた処方を行います。
不明な点やご相談があれば、診察時に遠慮なくお尋ねください。