45歳・女性 ピアスが原因で生じた右後天性耳垂裂に対する耳介形成術

症例#6

症例紹介

45歳・女性
ピアスが原因で生じた右後天性耳垂裂に対する耳介形成術

現病歴

ピアスの重さにより、徐々にピアス穴が広がり、耳たぶが裂けた状態となったため、見た目の改善を目的に当院を受診されました。

ピアスによる耳垂裂(後天性耳垂裂)の治療について

ピアスによる耳垂裂の治療は、整容面の改善が主な目的となるため、原則として自費診療(保険適用外)となります。

ただし、ピアスが引っかかって出血したなどの急性期の外傷については、保険適用となる場合があります。また、生まれつき耳たぶが裂けていたり、くびれている先天性耳垂裂は、保険診療の対象となります。

なお、当院では保険診療は行っておりません。

術前のデザイン

術後の耳垂の曲線を滑らかにするために、三角弁(局所皮弁)を選択しました。

術直後

ピアスを再開する時期について

手術後に再びピアスの穴をあける場合は、術後1か月以上あけていただいています。
その際は、患者さまのご希望を伺いながら、手術創とは異なる部位で、創部に負担がかかりにくい位置を選んで対応しています。

耳垂裂術後の後療法(アフターフォロー)について

基本的に、耳垂裂の手術後は、一般的な手術と同様に軟膏塗布やマイクロポアによるテープ固定などを行います。ただし、術後創部にケロイド兆候を認めたら場合は、下記のような圧迫療法を行う場合もあります。

項目内容
治療内容ピアス後の左耳垂ケロイドに対する耳介形成術
保険適応の有無整容性の改善を目的とした治療のため、自費診療となります。
合併症・副作用再発、創部感染、傷跡、腫脹、感染、疼痛、内出血など。
麻酔方法局所麻酔
手術時間約30分
治療回数1回
治療費用110,000円(税込)

担当医からのコメント

西嶌暁生医師

ピアスが原因の耳垂裂は、思いがけず生じることがあります。

単に裂けた皮膚を縫い合わせるだけでは、自然で美しい耳たぶの曲線を再現することは困難です。

そのため当院では、ジグザグ縫合や局所皮弁(三角弁)などの形成外科的手技を用いて、自然で美しい仕上がりを目指しています。

耳垂裂をきれいに治し、再びピアスでおしゃれを楽しみたいという患者さまの想いに寄り添いながら、今後も丁寧な治療を心がけてまいります。

本症例では、術後経過も順調で、術後3か月で外来フォローを終了しています。