医療アートメイクとは

医療アートメイクとは、刺青（tattoo:タトゥー）の技術を利用して、皮膚に色素を注入し、眉やアイライン、唇などを描く施術を指します。

特に、乳房再建した患者さんの乳輪乳頭、傷あと、白斑、薄毛の頭頂部や生え際のカモフラージュなど、医療補助目的で行うことを、「パラメディカルピグメンテーション（paramedical-pigmentation）」と呼ぶこともあります。

施術は専用の針とマシンを用い、色素が最終的に定着するのは皮膚の真皮浅層（上層）です。アートメイクは一時的なもので、皮膚がターンオーバーを繰り返すとともに色素が体外へ排出され、色が薄くなります。その持続期間は個々によりますが、1～3年が平均となります。

アートメイクの歴史

アートメイクの起源は古代中国にあると言われています。昔の中国には、「眉の薄い女性は幸せになれない」という言い伝えがあり、女性たちは眉を濃く見せるために墨を塗っていました。

その後、直接肌を染色する技術が発展し、現在のアートメイクの原型が生まれました。中国から台湾へと技術が伝わり、それを見たアメリカ人がこの技術を学び、アメリカへ持ち帰ったそうです。そして、アメリカで更にこの技術が発展し、現在のアートメイク技術に至っています。

医療アートメイクと入れ墨の違い

"医療"アートメイクと称される理由は、アートメイクが日本で法律的に医療行為と位置づけられているからです。医療アートメイクを行う際は医師の管理下で施術者は行います。

また、医療行為なのでアレルギーリスクの説明やMRI検査についての説明など、患者の安全と知識を確保するための情報提供も行われます。また、端的に言うと、医療アートメイクは長持ちするメイクアップの一種で、刺青とは異なり1〜3年で色が薄くなります。

刺青が真皮層にしっかりと色素を入れるのに対し、医療アートメイクは表皮〜真皮浅層に対して色素を入れるためです。この方法は、眉毛やアートヘアなどを自然な見た目で描くために用いられます。特に、技術が進化してきたことで、眉毛を1本1本描くことで本物のように見せることが可能になっています。

医療アートメイクの流れ

医療アートメイクの合併症

①アレルギー反応

アートメイクで用いる色素に対するアレルギー反応が起こる可能性があります。これまでに化粧品や金属でかぶれたりアレルギーを生じたことのある場合は、まず試験的に小さなエリアに施術し、数か月間様子を見る場合もあります。

②MRI検査との相互作用

稀ではありますが、MRI検査の際にアートメイク部位が発熱して軽いやけどを生じることがあります。

③皮膚の感染症

針を使って皮膚に色素を注入するため、衛生環境が不適切な場合や本人の免疫力が低下している場合には皮膚の感染症を引き起こす可能性があります。

④結果に対する不満足

患者様がイメージしている仕上がりと異なる場合があります。当院ではカウンセリングを入念に行い、患者様に確認しながら進めていきます。

当院でのアートメイク除去

昔に入れたアートメイクを除去したい方や、実際にアートメイクを行ったけどイメージと違うといった悩みをもつ患者さまは一定数いらっしゃいます。

そのような方が受診された場合、当院では連携施設である「恵比寿形成外科・美容クリニック」のPICO（ピコ）レーザーを用いて、色素除去を行っております。PICOレーザーはtattoo（刺青）の除去には大変優れています。

当院での料金

眉毛(Eyebrows)

アイライン(Eyeline)

ほくろ tatoo

医療アートメイクの症例

治療後

治療後

治療後

治療後

治療後

治療後

治療後

治療後

治療後

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