カンナビノイド外来

症状や悩みに合わせて、CBD、CBG、CBNおよび
ベースのオイル(5種類)を医師が配合して処方します。

カンナビノイド外来

カンナビノイド外来による「パーソナルCBDオイル処方」とは

患者様を実際に診療し、その症状に合わせて、カンナビノイド(CBD、CBG、CBN)およびベースのオイル(5種類)を独自に配合し、処方する外来システムです。単に自分自身でCBDなどを購入して摂取するのではなく、医師の診察を受けた上で適切な配合、成分をオーダーメイドに処方されることで、より効果的なヘルスケアとなります。遠隔診療でも対応可能で、冷蔵便により処方をお届けします。

こんな方にオススメ

・なんとなく体の調子が悪い人

・心を落ち着けたい人

・寝つきが悪い人

・イライラしやすい人

・体の関節、首、肩などに痛みのある人

・子供の夜泣きがひどい人

・すでにCBDなどのカンナビノイドを摂取しているが、効果を実感できない人

・カンナビノイドを医師の判断で処方してほしい人(自費診療)

カンナビノイドとは

カンナビノイドとは

カンナビノイドとはヘンプという植物の花穂の樹脂の中にできる天然の化合物で、医療業界で注目されたのは、難治性の小児てんかんの改善がきっかけです。アメリカ食品医薬品局(FDA)では2018年に治療薬として承認されています。生のヘンプを加熱・乾燥することで脱炭酸が進み、複数種類のカンナビノイド(CBD、CBC、THC、CBG)へ化学変化します。

複数種類のカンナビノイド(CBD、CBC、THC、CBG)へ化学変化

ヘンプ(麻=大麻)は、日本ではネガティブなイメージのある植物ですが、国内で流通しているカンナビノイドの成分は、マリファナの主成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)を完全に除去したもので、日本の法律上も問題ありません。その中でも、当院ではCBD、CBG、CBNの3種類を使用しています。

当院では、大麻草の成熟した茎や種子のみから抽出した原料を使用しております。

カンナビノイドの現状と歴史

世界保健機関(WHO)によれば、世界中の人口の2.8%がカンナビス(大麻草)を摂取しています。カンナビスの嗜好目的での利用は議論の余地がありますが、医学的には幅広い治療効果を認めており、注目されています。

一方で、その薬効に関して分析しているものはわずか6%にすぎず、研究者、臨床医、一般人が独学で得る知識や経験は限定的です。カンナビス(大麻草)は1万1,500年前から1万200年前まで、日本から東ヨーロッパでほぼ全域で使用されていました。

その為、多くの歴史書や古い医学書がカンナビスの医療応用を報告しています。一方で、ヘンプは農作物として、船のロープやマスト、衣服などの繊維製品を作るための人気作物でした。

そして、1990年初頭に、ヘンプの加工をよりいっそう迅速・安価・安易にできる技術の台頭に脅威を感じた他の業界が一丸となって、カンナビスのネガティブキャンペーンを行いました。

その後、国際法の後押しもあり、自然の植物の使用を禁じ、犯罪色を強めていきました。けれども、ヨーロッパでは1998年にTHCの含有率が0.3%以下であるものに限ってヘンプの栽培が合法化されました。

これにより、ヘンプ由来の植物性カンナビノイドの中でも最も重要なカンナビジオール(CBD)を含む、様々な製品、食品、サプリメントが生まれました。現在、アメリカの多くの州では、連邦政府が「マリファナ」の使用を禁じている一方で、多くの州ではカンナビスの医療利用を合法化しており、多くの国がこれに追随しています。

カンナビノイドの効果と作用機序

主要な働きは以下の4つです。

①抗炎症作用(鎮痛作用)

②抗酸化作用

③神経保護作用

④免疫調整作用

日本におけるカンナビノイド(CB)は、マリファナの主成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)を完全に除外しており、陶酔作用はありません。

分子レベルでの作用機序は現在も研究中ですが、CB1受容体は神経調節作用を、CB2受容体は免疫調整作用があります。そして、脳は身体中で最もCB受容体の密度が高い臓器であり、高次の認知機能、自律神経系に起因する運動調節機能や感覚機能に関連しています。

また、カンナビノイドはホメオスタシス(恒常性)を調整する役割があります。当然、皮膚を構成する表皮細胞や線維芽細胞の活性化、安定化にも好影響です。さらに、コレステロールの代謝を制御するストレス遺伝子(Soat2やCyp27a1)や、セロトニン受容体に作用するため、気分や痛覚に影響するといわれています。

現在の問題点

現在、CBDを含む製品としてサプリメント、オイル、グミ、外用剤、吸引器など様々な形態があり、顧客の好みにより容量や形態を選択して摂取しています。もちろん、それで効果を実感し、自分に合った製品に出会った人はそのまま継続して下さい。

しかし中には、あまり効果を実感できなかったり、メーカーのプロモーションに影響されて購入した人も多いはずです。実際、私の臨床医としての使用経験から、カンナビノイド(主にCBD)の効果は個人差が大きく、過度な期待は禁物と感じています。

ただし、悩みに対して適切な配合・処方を行うと満足のいく効果を実感できる患者様も多くいらっしゃいます。そのため、医師と相談しながら、患者様の体質や悩みに合わせてオーダーメイドで処方する外来システムが必要と考えております。

当院で採用した3種類のカンナビノイド

当院のカンナビノイド(CBD、CBG、CBN)は全て、アメリカ農務省のUSDAオーガニック認証の基準を満たした農場で栽培したものです。

①CBD:カンナビジオール

・ヘンプに含まれるポリフェノールで近年最も注目度が高く研究も進んでいるカンナビノイド。

・神経の高揚を押さえ免疫を調整する。

・難治性小児癲癇の臨床試験が本邦で実施中。

・国際スポーツ競技におけるドーピング対象外に世界ドーピング防止機構(WADA)が承認する唯一のカンナビノイド。

②CBG:カンナビゲロール

・CBGAが様々なカンナビノイドに変化した後にわずかに生成される希少成分。

・カンナビノイド受容体CB1,CB2)のパーシャル・アゴニストである。

・セロトニン1A受容体のアンタゴニストであり抑制性神経伝達物質GABAのアゴニスト。

・CBDとの併用で相乗効果を示すことが知られている。

③CBN:カンナビノール

・ヘンプ内でTHCの分解が進むことで生成されるカンナビノイド。

・THCの10分の1程度の精神作用があり、睡眠の質を高める効果が確認されている。

当院が採用した4種類のベースオイル

カンナビノイドを考える中で、CBDの濃度や容量ばかりに注目している方も多いですが、実際にはそれらを溶かすベースオイルも非常に重要です。どのようなオイルに溶かすかによって、効果効用が異なります。当院では5種類のオイルを患者さまの症状に合わせて独自に配合して処方しています。

①ヘンプシードオイル

・大麻草の種子(麻の実)を絞って採られるオイル。

・大麻草の種子油と大麻草由来のCBD等は本来的に相性が良い組合せと言える。

・個性的な風味があり愛好家も多い。

②ティーオイル

・日本の代表的飲料の茶の栽培では新芽が刈り取られる為、花や実を目にすることが少ないが、あえて茶の実を生らせそのまま絞って採られる希少なオイル。

・天然の抗酸化成分(ビタミンEやポリフェノール等)を含み、他のオイルとの組合せでも、ベースオイルを安定させる。

・香ばしい独特の風味がある。

③オリーブオイル

・オリーブの実を絞って採られるバージンオリーブ油。

・健康オイルの定番として世界中に愛用者がいる。

・CBDのベースオイル検討において有用性が示されている。

④ セサミンオイル

・生のゴマを絞って採られるオイル。

・アーユルヴェーダ(インド伝統医療)でも汎用されている。

・CBDベースオイル検討において有用性が示されている。

・日本で臨床試験中のエピディオレックス(GW製薬)のベースオイルにも使用されている。

・透明で微かに香ばしさのあるオイル。

⑤ MCTオイル

・炭素数8~10個(中鎖)脂肪酸のトリグリセロール。

・ココナッツオイルを原料に中鎖脂肪酸を抽出して製造される。

・一般の植物性油脂(長鎖脂肪酸)と違い、リンパ管を経ず血液中に取り込まれるのでエネルギー化し易く蓄積し難いので、ダイエットからペットの栄養管理にまで広く活用されている。

・さらりとした食感で透明で無味無臭。

合併症について

現在、報告されている重大な合併症はなく、安全な成分です。

治療費用

カンナビノイドカウンセリング

5,500円

処方 CBDベーシック 1ヶ月分

18,000円

処方 CBGベーシック 1ヶ月分

18,000円

処方 CBNベーシック 1ヶ月分

20,000円

2回目以降

成分組成により変動

CBD配合の美容バーム

別項参照

連携している製造工場

当院のカンナビノイドの製品はUSDAオーガニック認証の基準を満たした農場で栽培した原料から、有機JAS認証の工場で製造しています。

メディプロ医薬株式会社
<群馬第一工場>
群馬県高崎市問屋町西 1-2-1

取得している認証

有機JAS認証

許可・届出

化粧品製造業、食用油脂製造業、健康食品製造、愛玩動物用飼料製造、伝毛器用品製造、化粧品製造販売業