ダイエット治療
生活指導やサプリメント等により健康的なダイエットをサポートします。
目指すは、BMIが19〜22で引き締まった体型
当院では患者様一人ひとりの生活習慣や目標などを丁寧にヒアリングし、継続可能なダイエットプランを提案しております。
基本的には生活習慣の改善・工夫から提案させて頂くことが多いですが、場合によっては、サプリメントや内服薬、皮下注射などの治療も提案させて頂きます。私たちは、単に「体重が減ればいい」のではなく、「Body Mass Index (BMI)が19〜22で、引き締まった体型」を目指しています。
世の中にはありとあらゆるダイエット法がありますが、「体重を減らす」ことを目的とした場合、「摂取カロリー<消費カロリー」がすべてに共通した理論です。
また、一言で「肥満」や「ダイエット」といってもその原因や方法は様々です。以下に、いくつか情報をまとめたのでお伝えいたします。
低糖質ダイエットはオススメか?メリットとデメリット
①低糖質ダイエット
世の中には様々なダイエット法がありますが、最も代表的なものは「低糖質ダイエット」です。方法は色々ありますが、共通点は「炭水化物の摂取を制限する」ことです。
②低糖質ダイエットの強み
一番のメリットは、「短期的に」やせることができることです。他のダイエット法と比較しても減量の初速は圧倒的に速く、平均して3ヶ月で平均6kg減量するというデータもあります。さらに肥満の人の血圧や血糖値を低下させることもあるのです。
③低糖質ダイエットの弱み
とはいえ、低糖質ダイエットは万能ではありません。第一に、このダイエット法はしんどく、継続率が低いことがあります。私もそうでしたが、ダイエットを始めた初期は理由もなくイライラすることがあります。
また、世の中の食事は炭水化物が中心なので、特に外食時などは食事の選択が難しく、タンパク質メインの食事をチョイスすると費用が高くなることもしばしばです。
さらに、低糖質ダイエットをする場合、タンパク質と脂質を十分量摂取して意識的にトレーニングをしない限り、必ず筋肉量は減少します。それらを怠ると、体の代謝は悪くなりリバウンドしやすい体になる上、リバウンドした後の再減量がさらにしんどくなります。
④重要なのは代替栄養素
低糖質ダイエットで重要なことは糖質の代わりに摂取する栄養素です。糖質をカットした分、質の悪い動物性タンパク質や脂肪ばかりを摂取する人は死亡率が上昇する危険性を秘めています。逆に植物性タンパク質や野菜で補った人は死亡率が低下したという報告があります。
⑤トレーニングも忘れずに
かく言う私(院長)も、2019年に3ヶ月間、極端な低糖質ダイエット(ケトジェニックダイエット)を行い、約8kg減量した経験があります。ただ、結果的には1年でリバウンドしました。週1回30分からでもよいので、運動の習慣を身に付けた上で、バランスのよい食事を心がけて無理のない低糖質ダイエットが長期的にみると正解だと考えています。
腸内環境と肥満の関係
①肥満を促す「太らせ菌」
また近年、肥満と腸内細菌との関係が注目されてきました。肥満と腸内環境の関係は動物実験において20世紀半ばから少しずつ明らかになっています。例えば、肥満マウスと通常マウスの腸内細菌を比較すると肥満マウスにファーミキューテス類が多く、バクテロイデーテス類が少ないことが報告されています。
「太らせ細菌」であるファーミキューテス類は消化されにくい多糖類までカロリーにして吸収させ、「痩せ細菌」であるバクテロイデーテス類は脂肪の取り込みを防ぎ、燃焼を促進する働きがあります。そしてこれはヒトにも当てはまることがわかっています。実際に肥満の人に1年間食事指導を行ったところ、バクテロイデーテス類が増えて痩せた人に特徴的な腸内細菌バランスに近付いたという報告もあります。
②「痩せ細菌」が肥満を防止する
痩せ細菌が作り出す短鎖脂肪酸が増えることで、GPR43というタンパク質が活性化して脂肪組織に過剰なエネルギーが蓄積を防ぎ、筋肉によるエネルギー消費を増やして、肥満を防ぐと言われています。この短鎖脂肪酸は得意にビフィズス菌が多く作っています。
③「痩せ細菌」を増やす食べ物
水溶性食物繊維やレジスタントスターチ(難消化性デンプン)は痩せ細菌の餌となるため、穀物(大麦等)、豆類(インゲン豆等)、野菜(ゴボウ等)、海藻(昆布等)、果物(アボガド等)は有効です。また、味噌やぬか漬け、ヨーグルトなどの発酵食品は太らせ細菌の繁殖を抑えて、痩せ細菌の働きを高めてくれます。
当院では肥満防止や効率的なダイエットのために、腸活のサポートもしております。
食べてからすぐ寝ると『牛』になる、は本当か?
①なぜ、食べてすぐ寝ると体にわるいのか?
「食べてからすぐ寝ると『牛』になる」、これは食べたその場ですぐ横になるのは行儀が悪い、という戒めの言葉ですが、実は医学的にも正しいのです。
昼〜夜の栄養補給と消化の時間がすぎて、午後8時から午前4時までは吸収と代謝の時間です。この時間帯は吸収した栄養素を代謝する時間で、食物を摂取する時間ではありません。この時間帯に食事を摂ると酵素の消費が激しくなり、代謝活動に回らず、太りやすくなります。
②就寝直前の食事は太りやすい
体内時計を調整するBMAL1(ビーマルワン)というタンパクは、脂肪を作って溜め込むための酵素を増やす働きがあり、その分泌は深夜2時ごろにピークになり、最も少ない午後3時の約20倍に達することが報告されています。
すなわち、人の体は夜遅い時間に食事するほど、脂肪を蓄積するようにできているのです。就寝直前に食べると太りやすいという説は本当なのです。
③食後は歩いて階段を登ろう
私は外食した際は階段を登るように心がけています。食事をとると血糖値が上昇しますが、それを抑えるためにインスリンが分泌されます。インスリンは血中の糖分を脂肪に換えて体にため込む働きがあるので、血糖値が急激に上昇するとインスリンが過剰に分泌され肥満につながります。
この血糖値の上昇を緩やかにするために食後の活動は欠かせないのです。なにも、本格的なトレーニングが必要なわけではありません。外食後は駅の階段を使う、早歩きで移動するなど、身近で簡単にできることから始めましょう。
グルテンとぽっこりお腹
①悪しき小麦文化
ぽっこりお腹はインスリンという脂肪蓄積ホルモンを促す食品(小麦など)を長期間にわたって消費したことにより、“内臓脂肪”が溜まった状態です。1985年に米国の国立心肺血液研究から「全米コレステロール教育プログラム」が発表されたことにより、脂肪やコレステロールの摂取を減らして炭水化物のカロリー量を増やす習慣がトレンドとなり、小麦を原料とした食品が日々の食事を独占するという現象が起こりました。
しかし、実際はこれをきっかけにして男女の体重が激増し、糖尿病が爆発的に増えているのです。
②なぜ小麦がやり玉に?
人々が食べる穀物の中で、なぜ小麦をやり玉にするのでしょうか?それは、他の穀物に比べて、小麦はグルテンの含有量がはるかに多いからです。数年前にテニス界のスターであるノバク・ジョコビッチ選手が実践しているグルテンフリー食事法が話題になりました。グルテンとは発芽する際に必要なタンパク質で、小麦中にはおよそ8〜12%含まれています。
③グルテンは腸の炎症を起こす
グルテンに敏感な人はアメリカでは5%、日本ではもっと少ないとされていますが、実際にはほとんどの人にとってグルテンは有害であると考えられています。
パンやうどん、そうめん、ケーキ、どら焼き等を食べると下痢や便秘、なんとなく調子が悪いと感じる人はグルテンに敏感な体質です。私もパンを食べると胃がむかむかして調子が悪くなります。少しでも身に覚えのある人は、2週間程度、徹底的に小麦を抜いてみて確認してはいかがでしょうか。きっと体調がよくなるはずです。
治療費用(税込)
ダイエットカウンセリング |
5,500円 |
---|